MsgBox関数
概要
VBScriptの標準的な出力機能としてMsgBox関数がある
MsgBox関数の引数と戻り値
引数 | 説明 | 必須/省略可 |
---|---|---|
第1引数 | メッセージ | 必須 |
第2引数 | ボタンの種類 | 省略可 |
第3引数 | タイトル | 省略可 |
第4引数 | ヘルプファイル | 省略可 |
第5引数 | コンテキスト | 省略可 |
戻り値 | 押されたボタン | - |
通常使うのは第1引数から第3引数まで。
ヘルプファイルとコンテキストの使い方は知らない。
基本の使用例
MsgBox関数を使ってHello
と表示させるには、以下のように数通りの書き方がある
MsgBox "Hello"
MsgBox("Hello")
Call MsgBox("Hello")
ボタンの種類
第2引数でボタンの種類を変更できる。
MsgBox "Hello", vbOKCancel
Call MsgBox("Hello", vbOKCancel)
複数の引数を()
で囲む場合、Call
を付けるか変数に代入する必要がある。
次のように書くとエラーになる。
MsgBox("Hello", vbOKCancel)
ボタンの種類
種類 | 定数 | 値 |
---|---|---|
OK | vbOKOnly | 0 |
OK、キャンセル | vbOKCancel | 1 |
中止、再試行、無視 | vbAbortRetryIgnore | 2 |
はい、いいえ、キャンセル | vbYesNoCancel | 3 |
はい、いいえ | vbYesNo | 4 |
再試行、キャンセル | vbRetryCancel | 5 |
警告アイコンを表示 | vbCritical | 16 |
問い合わせアイコンを表示 | vbQuestion | 32 |
注意アイコンを表示 | vbInformation | 48 |
情報アイコンを表示 | vbExclamation | 64 |
第1ボタンを標準 | vbDefaultButton1 | 0 |
第2ボタンを標準 | vbDefaultButton2 | 256 |
第3ボタンを標準 | vbDefaultButton3 | 512 |
第4ボタンを標準 | vbDefaultButton4 | 768 |
ボタンの種類は値の足し算で組合せが可能。
MsgBox "問題が発生しました", vbRetryCancel + vbCritical
押されたボタン
押されたボタンを取得するには、次のように戻り値を調べる。
val = MsgBox("実行しますか?", vbYesNo)
If val = vbYes Then
'はいの場合の動作
End If
変数に代入する場合、引数を()
で囲む必要がある。
次のように書くとエラーになる。
val = MsgBox "Hello"
押されたボタン
ボタン | 定数 | 値 |
---|---|---|
OK | vbOK | 1 |
キャンセル | vbCancel | 2 |
中止 | vbAbort | 3 |
再試行 | vbRetry | 4 |
無視 | vbIgnore | 5 |
はい | vbYes | 6 |
いいえ | vbNo | 7 |
ヒント
Select Case
ステートメントと組み合わせるとすっきり書ける。
Select Case MsgBox("実行しますか?", vbYesNoCancel)
Case vbYes
'はいの場合の動作
Case vbNo
'いいえの場合の動作
Case vbCancel
'キャンセルの場合の動作
End Select